情炎の花〜その瞳に囚われて〜
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あの事件から3週間が経ち、いよいよ退院する日が来て玄が迎えにきた。
運転手付きのギラギラのフルスモークの黒塗りの車で。
松田さんといういかつい人と一緒に。
うん。
はっきり聞いてないけどやっぱりそうだよね?
そういう事だよね?
そして一旦ヒョウが待つ玄のマンションに行く事に。
すると見覚えのある高級マンションに着いた。
「え? ここ? ヒョウってどっちの?」
「どっちも」
「彪くんと同じマンションだったの?」
そう。ここは前に彪くんに連れて来られたマンションだった。
「ああ。ここは俺がオーナーしてる」
お、オーナー?
それよりここって…
「ペット禁止って彪くん言ってたよ?」
「みんなはな。俺は別。俺が許可する」
なにそれ。
「あはは!」
やばい。
初めてこんなに声を出して笑ったかもしれない。
そんな私を知ってか知らずか玄は私を見て優しく微笑んだ。
「行くぞ」
手を取り歩き出した。
松田さんはここでお別れらしい。
頭を下げて見送ってくれた。
私もペコっと返した。
あの事件から3週間が経ち、いよいよ退院する日が来て玄が迎えにきた。
運転手付きのギラギラのフルスモークの黒塗りの車で。
松田さんといういかつい人と一緒に。
うん。
はっきり聞いてないけどやっぱりそうだよね?
そういう事だよね?
そして一旦ヒョウが待つ玄のマンションに行く事に。
すると見覚えのある高級マンションに着いた。
「え? ここ? ヒョウってどっちの?」
「どっちも」
「彪くんと同じマンションだったの?」
そう。ここは前に彪くんに連れて来られたマンションだった。
「ああ。ここは俺がオーナーしてる」
お、オーナー?
それよりここって…
「ペット禁止って彪くん言ってたよ?」
「みんなはな。俺は別。俺が許可する」
なにそれ。
「あはは!」
やばい。
初めてこんなに声を出して笑ったかもしれない。
そんな私を知ってか知らずか玄は私を見て優しく微笑んだ。
「行くぞ」
手を取り歩き出した。
松田さんはここでお別れらしい。
頭を下げて見送ってくれた。
私もペコっと返した。