情炎の花〜その瞳に囚われて〜
私はそっと玄の頰に手を伸ばす。

「玄…好き」

それを合図に唇にキスが落ちてきて、下唇を吸われ熱い舌が口内に入ってくる。
私も玄の真似をして下唇を吸ってみた。
すると玄は何も言わずクスッと笑うとまたキスを続けた。

私の口の中で触れられてない所がないくらい玄のゆっくりと舌が動く。
まるで味わうかのように。

そっと唇が離れるとそのままツーっと舌で首筋をなぞられる。

「んっ…」

私の手を握っていた玄のゴツゴツした大きな手はいつの間にか私の服の中へ入ってきて優しく添うように動き、胸の膨らみへと向かってくる。

そして下から上へと持ち上げるようにゆっくりと揉みしだいた。
そのままその手は後ろへ向かってパチンとホックが外され一気に締め付けがなくなった胸へと再び玄の熱い手がついに直接触れる。
キュッと胸の頂点を摘まれば自然と口から声が漏れる。

「あっ…」

こんなのっ…
今まで感じた事もない感覚に鼓動が更に速くなる。
< 142 / 259 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop