情炎の花〜その瞳に囚われて〜


その間もあちこちにキスが降ってきて、玄が買ってくれたシルクのパジャマのボタンを一つ一つ片手で外されていく。

もう片方の手は今もずっと握ってくれている。

「男が好きな女に服をやる意味を知ってるか?」

「え?」

「この手で脱がしたいからだ」

ドクンと大きく心臓が動く。

ついにボタンが全て外され前が開いてしまった。
腕も外され下着ももうない。

丸見えだ。
人に裸を見せるのは初めてだ。
というか何もかもが初めてだ。

「やっぱり綺麗だな」

私の身体なんて全然女らしくない。
腹筋もバキバキで硬いし。
玄は優しいからそんな風に言ってくれるんだろう。

すると玄がピタっと身体をくっつけた。

あったかい。
玄の体温を直接肌に感じる。
肌と肌が触れ合ったところがしっとりとぴったりと重なって心地いい。


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