情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「凪…気持ちいいか?」

コクコクとうなずく事しかできない。
この胸の高鳴りはどこまで続くのか。

もうどのくらいこうしているのかわからない。
本当におかしくなってしまう。

玄が自分の下着をスッと脱いで、ゴムを口に咥えてピリッと袋を開けると手早く装着した。

そして玄の熱を持った硬いそれが、私の入り口を上下になぞる。

「いくぞ」

そう言うと玄はグッと腰を沈めてきた。

「んっ…」

あまりの圧迫感に思わず力が入る。
こ、こんな…

「凪。力抜くんだ」

眉間にシワを寄せて、何か必死に我慢しているかのような表情を見せる玄。

するとまた激しいキスが降ってきた。
本当に食べられてしまいそう。
必死に玄にしがみつく。

「そうだ。そのまま。キスに集中してろ」

そしてキスに夢中になっているとそのまま奥まで一気に玄が貫いた。

「あっ!」

その痛みは一瞬で、それよりもこの激しいキスについて行くのが精一杯だ。

玄はそのまま動かずキスを続ける。

「入ったぞ。大丈夫か?」

「うん…」

ついに繋がった。
涙が出ちゃう…

玄は私の涙をキスでぬぐう。

「泣くほど痛いか?」

「違う…嬉しくて」

「俺も。…愛してる」

そう言って優しいキスが落とされギュッと抱きしめられる。
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