情炎の花〜その瞳に囚われて〜

「凪…愛おしくてたんねぇ」

玄を見れば、朝だというのにその瞳は燃えるように熱くギラっと光っているように見えた。

その瞳に見つめられただけで、また昨日のようにお腹の奥がズクンと疼いた。

は、恥ずかしい。
私ったら…

居ても立っても居られず身体ごと玄に背中を向けた。

「我慢できねぇわ…」

すると横向きからうつ伏せにされて背中に一つキスが降ってきた。

「あっ…」

思わず声が出てしまう。

そのまま背中に舌が這うように彷徨いゾクゾクとした感覚に酔いそうになる。

「はぁっ…んっ…」

口を押さえる。

「凪…抱くぞ」

嘘…朝から…?
玄は着ていたTシャツを脱いだ。

そして覆い被さるように私の上に乗ると、顔に大きな手が回ってきて顔だけ振り向かされたと思えば、熱くて蕩けそうなキスをしてきた。

「んっ…」
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