情炎の花〜その瞳に囚われて〜

「そ、そう? んじゃ、とりあえず風邪引くと悪いからお風呂入っておいでよ。着替えは適当に用意しとくから」

「あ、はい。すみません。それじゃ、お言葉に甘えて…。下着は替えを持ってるので着替えだけお借りしたいです」

「オッケー」

実は雨に打たれてめちゃくちゃ寒かった。
早くあったかいシャワーを浴びたい。
私はリュックから下着を出した。
よかった。
ビニールに入れてたから濡れてない。
仕事上、汗をかくので下着はいつも替えを持ち歩いている。

「湯船も入っていいから」

お風呂場に案内される。

「ありがとうございます。それじゃ、お風呂お借りします」

深くお辞儀をする。

「ごゆっくり」


シャワーを浴びて、湯船に入る。
ふぅーと一息ついた。
親切なお兄さんだな。

こんな素敵なお風呂初めて入った。

猫ちゃんどうしようかな…
うちもペット禁止だったかな?
あのボロアパートじゃ、禁止も何もないか。

とりあえず、明日動物病院に連れて行こう。
< 16 / 259 >

この作品をシェア

pagetop