情炎の花〜その瞳に囚われて〜


すると玄は嬉しそうにそれはまるで少年のように微笑んだ。

「今、聞こえた気がしたから」

なんなのこの人。
獰猛な猛獣かと思えば、こんな少年みたいな顔もするの?

私はそんな彼が愛おしくてまた自分からキスをした。

頭の後ろをガシッと固定され逃げ道をなくされる。
いつのまにか主導権はやはり玄になる。

するとムクムクと私の高揚した時の感情が出てきた。

"もっと、私で夢中になる玄が見たい"と。

私は起き上がり玄のお腹に手をついた。
これだと玄の顔がよく見える。
見下ろした玄はこれまた物凄い艶めかしい表情を浮かべていた。

ヤバいかも…

玄はそのまま私の腰を押さえ、更に下から突き上げるように動き出す。

「クッ…」

玄に誘導され私の腰も動かされる。

「あっ…はぁ…」

眉間にシワを寄せて必死に何か耐えているようなそんな表情。

私の腰つきも自然と早くなる。

「凪っ…」
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