情炎の花〜その瞳に囚われて〜
お風呂から上がるといつの間に用意したのか、Tシャツとスウェットのパンツが畳んで置いてあった。

お借りします。
心の中で断って袖を通す。
デカいな。
パンツもブカブカだ。
ウエストの紐をキュっと結んだ。

私も172センチで大きいけど、あのお兄さんも相当身長あるよね。

「お風呂、ありがとうございました」

「使い方とか大丈夫だった? 俺、何も言わなかったなと思って」

確かにシャワー出す時ちょっとだけ迷ったけど、大丈夫だった。

「あ、はい。大丈夫でした」

「なら良かった。そこ座って」

ソファに座らせられると、消毒液等が用意されていた。
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