情炎の花〜その瞳に囚われて〜
控え室に向かうとドアの前には松田さんの姿があった。

玄が来てるんだ。

「松田さん。おつかれさまで…」

松田さんに声をかけた瞬間、控え室のドアが開いたと思えば中から腕を掴まれ引き摺り込まれた。

そしてドアに両手を上に上げるように縫い付けられ、噛み付くようなキスをしてきた。
カチャっと玄がドアの鍵をかける。

「んっ…玄っ…?」

「我慢できないっ…」

耳元でそう言ってクルッと後ろを向かされれば、私の手をドアに縫い付けたまま片方の手でスポーツブラをグイッと上にずらし、胸を鷲掴みするように揉みしだく玄。

その間も耳や首などに舌を這わせながらキスが降ってくる。

「はぁっ…んっ」

まずい。声が…
ドアのすぐ向こうには松田さんがいる。


慌てて唇を噛み声を出さないように食いしばる。

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