情炎の花〜その瞳に囚われて〜
すると今度は部屋の奥の鏡の前へ移動して、ミラーの前にカウンターのように設置されているテーブルに座らせられた。

片脚を持ち上げて広げられ固定される。
そして玄はしゃがみこむと私の脚の間へ顔をうずめ、吸い付くように舐めてきた。

両手で口を押さえるが我慢できない。

「はっ……あっ…」

タラタラと蜜が溢れて大変な事になっている。

玄が顔を離すと向きを変えられカウンターテーブルに手をつかされる。
そしてまた後ろから腰を掴まれ一気に突き上げられた。

鏡越しに玄と目が合う。

それだけでドクンと私の心臓は一度止まったみたいになって、そこから急速に早まる鼓動。

なんて顔…

眉間にシワを寄せ、眼光は鋭くもその瞳の奥は情炎の炎で燃え盛っている。

一度目が合えばもうそらす事なんてできない。

鏡越しに見る彼はひたすら私に腰を打ち付け、私を見下ろしている。

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