情炎の花〜その瞳に囚われて〜
正月の挨拶が終わり、後日正月休みもあってせっかくなので普段どこも連れて行けない事もあり、レストランへ連れて行く事にした。

俺はスリーピースのスーツに着替える。

凪にはドレスを用意しとけと言っておいた。
どんなのを着てくるのか楽しみにしていれば、ドレスアップした凪が二階の部屋から降りて来た。

幅の広いスケルトン階段はカーブを描くようにリビングへと伸びている。
アイアンの華奢な手すりにそっと手を添えて、ゆっくりと降りてくる様は、まるでモデルさながらだった。

シャンパンゴールドに輝くロングドレスは、スパンコールで刺繍がされており胸元にエレガントな模様がしつらえてあった。

コルセットの様になっていて、凪のボディラインが際立つシルエットに思わず息を飲む。

床を引きずるくらいのロング丈のスカート部分には大きなスリットが入っていて、動くたびに引き締まった左脚が顔を見せる。
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