情炎の花〜その瞳に囚われて〜
レストランで食事をした後は、そのまま帰宅して結局ドレスを着た凪に魅了された俺は、朝まで凪から離れられなかったのは言うまでもない。

本当に自分でもさすがに呆れる。
凪がいなかったら、俺は息もできないのではないだろうか。

結婚したい。
強く思う。

そろそろタイミングを見て話すか。
本家に連れて行った時点で、というか凪と付き合う事を決めた時点で俺はそういう覚悟だった。

ただ凪は正直どう思ってるのか…

凪には悪いがもう無理だ。
嫌がろうが俺は凪を嫁にする。

俺はこういう男なんだ。

自分のデスクでタバコの煙を吐きながらフッと笑った。

すると慌てた様子で松田が部屋に入ってきた。

「わ、若。これを…」

そこには一枚の紙。

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