情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「安藤は?」

「娘の奇行には頭を悩ませていると。勘弁してくれと平謝りです」

「破門だ。親父に言っとけ。凪の場所は特定できたか?」

「はい。安藤の娘が組の車を使っていたためすぐに特定できました。沿岸の倉庫です」

「行くぞ」

クソ。
なめてんのか?
絶対許さねぇ。

全員ぶっ殺してやる。

そして倉庫の目の前までやってきた。

「シャッターごと突っ込め」

「承知。捕まっててください」

そしてそのまま言われた通り突っ込み中に入れば、凪がチンピラに襲われそうになっていた。

「轢き殺せ」

「承知」

そのままチンピラどもを跳ね飛ばす。

車から降り凪を見れば顔面を殴られたのか赤くなっていた。

俺の中の何かがブチっと切れた。

そして安藤の娘を見つけると蹴り飛ばした。
んだよ。
こんくらいで吹っ飛ぶなよ。
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