情炎の花〜その瞳に囚われて〜
〜玄side〜

俺は彪に教えてもらった通り、あの日のうちに凪の寝ている間にサイズを測った。

そーっと紐でコソコソと。
思い出すだけで笑える。

んで翌日には商人を事務所に呼んで指輪を選んだ。

店に行くかとも思ったがさすがに無理だ。
騒がれるのは目に見えてる。

そして後日注文した指輪が届く。
これでよし。

凪は喜んでくれるだろうか?
柄にもなく落ち着かない心。

あとはレストランかどっかでプロポーズだな。

せっかくなら泊まるか?

喜ぶ凪を想像してフッと笑えば、松田と目があってすぐに表情を戻した。

結局一泊だけする事にした俺。
凪に泊まりに行こうと誘えば嬉しそうに喜んでいた。
かわいいな本当に。
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