情炎の花〜その瞳に囚われて〜
ホテルのエレベーターに乗るなり、凪の腰を引き寄せかわいい唇に喰らいつく。

「んっ…」

凪の口から漏れる上ずった声が耳をかすめればもう止まらない。

凪を壁に追いやり逃げ道をなくし更に深くなるキス。

ポーンと到着の合図と共に、凪を抱き抱えスイートルームの寝室へと直行する。

寝室へ入り凪をそっと下ろし、着ていたアウターを脱がせる。

月明かりに照らされ妖艶な表情を見せる凪。

お互い言葉も出さない。

静かな部屋に二人たたずみ見つめ合う。

そしてまたキスをする。
口から耳へ、耳から首へと移動していく。

「んっ…」

俺はひざまずきヒールを脱がせる。
俺がな。
女を前にひざまずいて脚にキスをする日が来るとはな。

ストッキングを我慢できず力任せに破く。

こんなの着てたのかよ。

ティバックって…。

下着をずらし迷わず口付ける。

甘い。



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