情炎の花〜その瞳に囚われて〜


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動物病院で受付をする。
え、ペットの名前?

名前…
どうしよう…
とりあえずヒョウ柄だからヒョウにしとこ。

「小野寺 ヒョウちゃーん。どうぞー」

順番が来て呼ばれた。
小野寺ヒョウちゃんだって。
ははは。かわいい。

その後無事に見てもらって、検査なども行ったが健康そのものだった。
もしかすると、母猫とはぐれてしまったのかもしれないと。

え、だとしたら母猫は今頃ヒョウがいなくなって慌てて探し回っているだろうか。
私は、余計な事をしてしまったのだろうか。

動物病院の帰り、昨日の場所まで行ってみたらそれらしき母猫はおらず、少し離れた場所にタオルが中にしいてあるダンボールを見つけた。

え。これ…
昨日の大雨でぐちゃぐちゃになった箱には、良くみると何か書いてあった。

"もらってください"

最低!
捨てたんだ…

なぜか自分とリンクしてしまった。

もういい!
私がヒョウを育てる。
絶対に幸せにする!

「ヒョウ! 帰ろう。私と暮らそう!」

リュックでニャーとタイミングよくないた。
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