情炎の花〜その瞳に囚われて〜
凪の顔の近くまで近づく。
「凪。キスして」
凪は俺の顔に手を添えると自分に引き寄せ、キスをしてきた。
かわいい。
もっと俺を欲しがるんだ。
「んッ…玄っ…あっ」
そろそろ俺もヤバい。
「凪。俺を見ろ」
凪はなんとか目を開けて俺を見つめる。
その瞳は涙が滲んでいて、どうにかしてと懇願するようなそんな瞳だ。
額に汗が滲み、綺麗に巻いている髪はベッドへ広がる。
脚を更に持ち上げ腰を浮かせる。
そして真っ直ぐに奥へと打ち込む。
「はぁっ…ヤバっ…いっ…奥っ…」
ああ。ヤバいな。
「クッ…イくぞっ」
脚を持ち上げたまま押しつぶすように凪の顔まで近づき、貪るようにキスをしながら、律動を加速させ最後にガンと一突き貫いたと同時に、二人で昇天へ上りつめた。