情炎の花〜その瞳に囚われて〜
そして休む暇なく今度は着ていた服をお互い取り払い、無我夢中で愛し合った。

もうどこからが境目なのかもわからないくらいにトロトロに溶け合った。

さすがに気を失った凪。
そっとキスを落とし部屋のジャグジーへ連れて行く。

凪を抱き抱え風呂に入る。
凪の身体には、俺が付けた数え切れないほどの赤い花弁の跡。

起きたらさすがに怒られそうだな。
これじゃ衣装から丸見えだ。

凪のオデコにキスをする。

夫婦になるんだよな。

凪の左手には俺があげたダイヤの指輪が付いている。
優しく撫でる。

「玄…?」

「ああ。大丈夫か?」

「ふふ。大丈夫」

凪は柔らかく微笑む。

癒しだ。

「凪。幸せにする」

「うん。玄もね。一緒に」

またムクっと熱くなったがさすがにもうやめておこう。

そしてその後、凪は自分の身体を見てたくさんのキスマークに気づけば、やっぱり怒られた。
ははは。
俺を怒れる女なんて凪だけだ。

そんな怒る様子をかわいいと言ったらもっと怒られたがな。
でも本当だから仕方ない。
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