情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「凪ちゃん。極道の女はいろいろ危険もある。もちろん、この先いつか生まれてくるかもしれない子供も。それでも、俺たちが命張って護るから。玄をどうか頼む」

お父様が頭を下げる。

「お父様…」

ジワっと涙を浮かべれば、「お父様はやめてくれ」なんて恥ずかしそうに笑っていた。

玄も彪くんも頷いて私を見ている。

「お義父さん。よろしくお願いします」

私もそう返した。

「ああ。俺たちは家族だ」

家族…

「はい」

そう言って微笑めば、「こりゃ参ったな。別嬪だ」なんて言い出して玄に睨まれていた。


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