情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「彪くん、何にする?」

凪ちゃんは気にする様子もなくメニューを見て目を輝かせている。
ははは。
気にし過ぎか。
玄も特に何も言ってなかったし。

「どれも美味そうだよな。凪ちゃんは?」

「んー? これかこれで迷ってる」

それは物凄いBIGサイズのハンバーガーだった。
ほんと見た目によらず食べるよな。

ラーメンも大盛り食ってたし。

「うまそ。んじゃこれとこれにして半分こしよう」

「いいの?」

「いーよ」

そして注文をする。
スタッフの子が何やらジロジロと見ている。

ああ。
タトゥー珍しいのか?
俺はニコっとしてみれば顔を赤くして奥に行ってしまった。

「彪くん。そのキラースマイル誰かれかまわず振り撒くのやめた方がいいよ」


< 231 / 259 >

この作品をシェア

pagetop