情炎の花〜その瞳に囚われて〜
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〜凪side〜

え…

彪くんの一言はそれは意表をついたものだった。

でもなんかストンと腑に落ちた。

「そっか…。そうだよね」

「大丈夫だよ。玄も。俺もいるじゃん」

彪くん…

「うん。ありがとう彪くん。玄に早く教えてあげなきゃ」

「そだな。あいつ、驚くぞ?」

その時だった。
渡部さんが慌ててリビングに入ってきた。

え? なに? 珍しい。

「姐さん! 若が…奇襲にあって…」

「なに⁈ 無事なのか?」

彪くんが立ち上がりすごい剣幕で渡部さんに詰め寄る。

「そ、それが…」

「早く言え!」

「…撃たれたそうです。今病院に」

え…
嘘でしょ…
そんな…


「早く行くぞ! 凪ちゃん!」

名前を呼ばれ我にかえる。

「渡部さん! 早く! 玄の所へ連れてって!」



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