情炎の花〜その瞳に囚われて〜

〜玄side〜

今日は凪と彪が飯に行く日だな。

ちょっとばかりタイミングが良くない。
俺は何も言わずに護衛を増やした。

少し前から敵対する組のもんがちょいちょいこちらの様子を伺うような動きがある。

北の奴らだ。
あいつらは礼儀もクソもねぇ。

西の方がよっぽど話が通じる。

北の奴らは野蛮で、汚ねぇ。

こちらも容赦ねぇがわきまえてはいる。
俺たちは薬はしねぇ。

だが最近北の奴らが紛れて俺たちの島で捌いていたのを見つけて、見せしめに叩きのめしてやった。

最初にふっかけたのは向こうだ。
秩序を乱すよそもんは許さねぇ。