情炎の花〜その瞳に囚われて〜
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〜彪side〜

クソっ!

移動する車の中、俺と凪ちゃんを乗せた車は大急ぎで病院へと向かう。

三発撃たれたという。

破門した安藤の逆恨みだった。
安藤はそのままその場で玄に仕留められたらしい。

ちくしょう!

玄…頼む…

お前、親父になるんだぞ!

俺は隣で震わす凪ちゃんの手を握る。
大丈夫だ凪ちゃん…

玄はこんなんで死なねぇ。

玄…

お前に何かあったら…

考えたくもない。

玄には凪ちゃんと結婚した時言われていた。
もし玄に万が一の事があれば凪ちゃんを頼むと。

俺はもちろんそのつもりだけど…

それでもまさかこんなに早く…

玄。
ダメだ…

凪ちゃんも、腹の子も…
俺も…

お前が必要なんだ。
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