情炎の花〜その瞳に囚われて〜
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怪我も治りいよいよ結婚式の日がやってくる。

「体調は?」

「ふふ。大丈夫」

凪はあまり悪阻がひどい方ではなかったらしい。
それでも俺は心配になる。

「それ、腹大丈夫か?」

凪の美しい純白のウェディングドレスはウエストがキュッとなっている。

「大丈夫。意外とお腹は絞められてないんだよ?」

「そうか」

「お前、心配しすぎ」

控え室に一緒に入った彪に笑われる。

「うるせぇ」

何とでも言え。
俺だって自分がまさかこんなに心配性だとは思ってなかった。
でもどうしたって心配なんだから仕方ない。

そしてガチガチの護衛の中、式はとりおこなわれた。

チャペルで誓いのキスをする時、あまりにも綺麗な凪を前にこらえるのが大変だった。
そのまま攫ってしまいたい程に。

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