情炎の花〜その瞳に囚われて〜
凪もコクっと頷いたのを見て俺は風呂から立ち上がり、凪の手を取り風呂から上がると手早くタオルで凪の身体を拭いて、ガウンを着せる。

俺もガウンを着て寝室へと向かった。

ゆっくり、それこそ壊れないように。
尊いものを慈しむように。
ゆっくりと愛し合った。

凪から伝わる体温に触れるだけで蕩けてしまいそうになる。
満たされる心。

「凪…愛してる」

「私もっ…んっ」

凪の腹に後ろから手を添え優しく撫でた。

「愛してる…」

もう少しで我が子に会える。
愛しい凪との間にできた尊い命。
奇跡だ。
< 246 / 259 >

この作品をシェア

pagetop