情炎の花〜その瞳に囚われて〜
エピローグ
ーーーー
「ニャー」
ん…ヒョウ…
「おはよう」
私はすっかり大きくなったヒョウを抱き上げる。
「ニャーニャー」
「はいはい。ご飯ね」
そっと癖で隣を見れば、玄はいない。
朝目覚める時に玄がいないのはいつになっても寂しい。
コンコンと寝室をノックする音。
「お袋。そろそろ起きろ」
「蓮。おはよう。寝坊しちゃった」
蓮は今年、高校一年生になった。
玄に瓜二つで高校生にして身長も180センチを超えた。
蓮を見るたびに玄と重なる。
「蘭。椿は?」
蓮が蘭にドアの向こうで聞いているのが聞こえる。
「今起こしてきたとこ」
椿も寝坊したんだね。
蓮の一つ下には、中学三年生の蘭(らん)。
蘭ももれなく玄にそっくり。
そして蘭の一つ下には、中学二年生の椿(つばき)。
私は三人の子宝に恵まれた。
全員もれなく彪くんが名付け親だ。
ここまで育てるのにそれはそれは大変だった。
見事に年子で、幼い頃はいくつ手があっても足りないくらいだった。
子育ては想像していたよりもはるかに大忙しだ。
まぁ、こうして寝坊する時もあるけど。
「ニャー」
ん…ヒョウ…
「おはよう」
私はすっかり大きくなったヒョウを抱き上げる。
「ニャーニャー」
「はいはい。ご飯ね」
そっと癖で隣を見れば、玄はいない。
朝目覚める時に玄がいないのはいつになっても寂しい。
コンコンと寝室をノックする音。
「お袋。そろそろ起きろ」
「蓮。おはよう。寝坊しちゃった」
蓮は今年、高校一年生になった。
玄に瓜二つで高校生にして身長も180センチを超えた。
蓮を見るたびに玄と重なる。
「蘭。椿は?」
蓮が蘭にドアの向こうで聞いているのが聞こえる。
「今起こしてきたとこ」
椿も寝坊したんだね。
蓮の一つ下には、中学三年生の蘭(らん)。
蘭ももれなく玄にそっくり。
そして蘭の一つ下には、中学二年生の椿(つばき)。
私は三人の子宝に恵まれた。
全員もれなく彪くんが名付け親だ。
ここまで育てるのにそれはそれは大変だった。
見事に年子で、幼い頃はいくつ手があっても足りないくらいだった。
子育ては想像していたよりもはるかに大忙しだ。
まぁ、こうして寝坊する時もあるけど。