情炎の花〜その瞳に囚われて〜

ここまで言われたら断れないよ。

「わ、わかりました。私でよければ、よろしくお願いします」

「本当？　よかったー。実は、新店舗の話があがった時点で、他の子がいても凪ちゃんには移ってもらいたかったからさ。ここからいなくなるのは残念だけど、凪ちゃんにとってもきっといいと思う」


そして給料などの話しもされる。
え…
こんなに…？
それだけの価値があるって事？

「あ、ありがとうございます。頑張ります」

そうしてこれまでお世話になった店から新店舗へ移動する事になった。


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いよいよ新店舗オープンの日が近づいてきて、今日はリハーサルも兼ねた練習をさせてもらえる事になった。

店構えからして凄いな。
ポールダンスの他にもバーレスクや大道芸、シンガーやピアノ演奏などのショーも行われるらしい。

高級ホテルさながらの上品でラグジュアリーな入り口を抜けて中に入れば、豪華なシャンデリアが出迎えてくれた。

す、凄い…
写真で見るよりずっと豪華だ。

まさかこんな所で自分がステージに立つ事になるとは思ってもなかった。