情炎の花〜その瞳に囚われて〜
スポーツブラの上からオーバーサイズのショート丈のタンクトップを上から着る。
下はハイウエストの深めのブルマのようなパンツ。

一度も染めた事のない黒の腰まであるストレートの髪は高い位置にポニーテールにする。

よし。

ポールにそっと手をかけ一度クルッと回った。

ポールもよく回って調子が良さそう。

確かめるように動作を確認していく。

途中から音響スタッフと照明スタッフも入ってきて、ショーの流れを合わせる。

「お疲れ様でした。ありがとうございました」

「いやぁ、凪さんの事は噂には聞いてたけど、本当に凄いな。こんなにレベルが高いと思ってなかったよ。名物になるな」

スタッフに声をかけられる。
私は人見知りもあってこういう時なんて返せば良いのかよくわからない。

「あ、ありがとうございます。身に余るお言葉です。ショータイム、よろしくお願いします」

そう言って静かにお辞儀をした。
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