情炎の花〜その瞳に囚われて〜
すると表情ひとつ変えないあの玄が目を大きく開けた。
「すげぇ。綺麗だ」
いや、それお前の肖像画な?
「なんでこんなに上手いの?」
初めて聞いた玄の声は既に声変わりしていて低かった。
そして初めて話しかけられた俺は、緊張してしまう。
人と話すのは得意じゃない。
それでも話したいと思った。
あの玄が話しかけてくれてるんだから。
「俺、絵だけは得意で…」
俺の小さな声は向いに座る玄の耳に届いただろうか。
「え? なんて?」
やっぱり聞こえなかったらしい。
すると何を思ったのか玄は椅子ごと俺の隣に移動してきた。
「聞こえなかった。周りうるせぇんだよ」
そして周りをギロっと睨んだ。
俺の声が小さいからじゃなく、周りがうるさいからだと言った。
俺のせいにされなかった…
「すげぇ。綺麗だ」
いや、それお前の肖像画な?
「なんでこんなに上手いの?」
初めて聞いた玄の声は既に声変わりしていて低かった。
そして初めて話しかけられた俺は、緊張してしまう。
人と話すのは得意じゃない。
それでも話したいと思った。
あの玄が話しかけてくれてるんだから。
「俺、絵だけは得意で…」
俺の小さな声は向いに座る玄の耳に届いただろうか。
「え? なんて?」
やっぱり聞こえなかったらしい。
すると何を思ったのか玄は椅子ごと俺の隣に移動してきた。
「聞こえなかった。周りうるせぇんだよ」
そして周りをギロっと睨んだ。
俺の声が小さいからじゃなく、周りがうるさいからだと言った。
俺のせいにされなかった…