情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「あの後、体とか猫とか大丈夫だった?」
「あ、はい。この通りピンピンしてます。猫もうちで飼ってます」
「そっか。なら良かった。気になってたから」
ん? あれ? この子があの子…
え? あの子がこの子…
なに? この子は玄の…?
「君、玄の?」
「げ…ん?」
彼女はポカンとしている。
え? 玄の事知らない感じ?
「いや、何でもない。とりあえず、立ち話もあれだしカフェとかででも座って話さない?」
「あ、はい。そうですよね。すみません、着替えてきます」
また裏口へとヒョイっと入っていく彼女。
なんだか不思議な子だな。
見た目とのギャップが…
玄とはどういう関係なのだろう?
そして少しすると、こないだ同様すっぴんで現れた彼女はやはりあの子だった。
とりあえず近くの24時間のカフェに入る。