情炎の花〜その瞳に囚われて〜
「キスした」

はぁー?

「お前、声も聞いた事ないって言ってなかったか?」

「聞いた事ない。どんなだった?」

ねぇ。まじで。
あんた何歳?

「どんなって…。普通にかわいい…」

げ!
めっちゃキレてる。

「なんだよ! 変な声って言えば正解か? どのみちキレんだろお前」

またダンマリだよ。
だったら聞くなっつーの。

「玄、お前さ、凪ちゃんの事好きなの?」

「いや。知らん」

知らんて…。

「今日、ショー終わった後バッタリ会った。てか、凪ちゃんが俺に気付いて泊まった時の事、謝ってきた」

「ああ」

「んで、立ち話もなんだったし近くのカフェで少し話したんだよ」

「ああ」

語尾! めっちゃ強くなってるって!
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