ヴァンパイアと甘い関係
痺れるような甘い痛みに襲われた。

だがすぐに頭がぼーっとしてきた。

「…はぁ」

彼は、血を吸い終わると、ゆっくりと体を起こした。

「少し休んでいろ」

自分の上着を私にかけて、部屋を出て行った。

私はそのまま目を閉じた。

いつのまにか眠ってしまったらしく、外は日がくれていた。

帰らないと。

そう思ってベッドから立ちあがろうとした時、足元がふらついて座り込んでしまった。

血を吸われすぎて、貧血を起こしたようだ。
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