ヴァンパイアと甘い関係
両親を幼い頃に亡くした私は、祖母に育てられた。

そしてその祖母も、私が高校に上がる直前にこの世を去った。

それ以来、私は家にひとりぼっちで暮らしてきた。

毎日どれだけ寂しい思いをしてきたか。

毎晩どれだけ人肌恋しくなったことか。

ここで暮らせば、ずっと瀬名くんが隣にいてくれる。

寂しい夜は私を抱きしめて一緒に眠ってくれる。

私を、愛してくれる。

「うん。私、瀬名くんと一緒に暮らしたいな」

「本当か?」

瀬名くんが大きく目を見開いた。
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