アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
忍び込んでいるんだから、学校の電気をつけるわけにもいかず。
わたしは隠し持っていた懐中電灯を照らしながら、夜の学校を徘徊した。
すぅーっと息を吸い込む。
「アリアさーん。いませんかぁ?」
「……」
思いきって、呼びかけてみた。
だけど返答はない。
夜の学校を徘徊しながら考えてみた。
アリアさん。
それはいつからある階段話なのか。
調べてみたけど、明確な情報は見つからなかったんだよね。
アリアさんがどんな幽霊で。
本当にアリアさんなんて幽霊は存在しているのか。
新聞部部長の名にかけて、絶対に記事にしたい!
「アリアさーん!出てこーい!」
そう意気込んでいたのだけれど。
真っ暗な夜の学校は、わたしの気持ちをどんどん減らしていく。
だってやっぱり夜の学校は怖い。
も、もう帰ろうかな。
諦めかけた時だった。