アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
「きゃああああ‼」
「逃げちゃだめだよ! まだアリアと遊んでないんだから!」
ずいっと身を乗り出すようにして、すぐ目の前にアリアさんの顔が――!
「……っ!」
踏み出そうとしていた足がとまる。
言葉を失う私たちに、アリアさんは陽気な声で続ける。
「今日は!せっかく二人もあそびにきてくれたから、ゲームしようよ!」
この場の雰囲気に似合わない陽気な声。
まるで子供が童謡をうたっているような。
「ゲ、ゲーム!?」
「じゃじゃーん! その名も以心伝心ゲーム‼ 二人ならきっと簡単でしょ?……クスクス」
そう言うと、たのしげにくるりと回った。
「わたしたちが答えるってこと?」
「そうだよ。アリアがお題を出すから、二人は息を合わせて答えてね」
以心伝心ゲームとは、お題に対する答えを合わせるゲームのことだと思う。
参加者はわたしと星七くんだから、わたしたちの答えが揃えば勝ち。