アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜

 ――ゴーン!ゴーン!

 まただ。いつもとは雰囲気がまるで違うチャイムの音が鳴り響く。


「あっ、もうゲームははじまったから、余計な会話は禁止だよ! ゲームのヒントになっちゃうからね」

 どうやら不気味なチャイムの音が、ゲーム開始の合図だったみたい。
 アリアさんの言葉に、言いかけた言葉をのみこんだ。

 じっと見つめるけど、星七くんはうつむいたまま。
 
 星七くん……。
 話したいことはたくさんあるのに。

 わたしのせいで、ごめんね。
 このゲームに勝てたら、いっぱい謝ろう…!

 星七くんと話せなくて、不安にはなったけど。
 ぐっと手のひらを握って、前を向いた。

 わたしたちは――大丈夫!
 そう自分を奮い立たせた。
 
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