アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
そうだ……!
そうすれば、わたしは星七くんとずっと一緒にいられる。
「アリアさん、ヒントなんていらないよ」
「な、なに言ってんだよ!」
焦った様子の星七くんに、笑顔を向ける。
「星七くん、アリアさんとのゲームに負けようと思うの」
「はあ⁉︎ なに言ってんだよ……!負けたらここから出られなくなるんだぞ!」
星七くんは怒ったように声を荒げた。
もちろん、知ってるよ。
ゲームに負けたら出られなくなるっていうことも。
「だって、そうしたら星七くんとここでずっと一緒にいられるでしょ?」
わたしはニヤリと笑う。
わたしは星七くんの彼女じゃない。
だけど、ここにいる限りは……。
彼女より一緒にいられるってことだから。