アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
「みーっつけた」
顔をあげると、にたっと笑うアリアさんと目があった。
「きゃあああ!!!」
思わず悲鳴を上げる。
見つかってしまった。
逃げないと……!
そう思ったのだけれど。
違和感を感じて、たちどまる。
「クスクス……やっと気づいた?」
背後で笑うアリアさんは、わたしを捕まえようとする素振りはみせない。
ほんとうはずっと感じていた違和感。
だけど気づかないふりをしていたんだ。
だって気づいてしまったら。きっとわたしは――。
「ねえ、アリアさん。わたしって……アリアさんと同じなの?」
涙をためてじっと見つめると。
アリアさんはうなづいた。そしてにたりと笑う。