アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
今夜の19時。
迷うことすら許されない。だって絶対にいかなければいけないんだから。
それにしても、大切な人を連れてこいだなんて。
わたしだけじゃなくて、その人も怖い目に遭うってことなのかなぁ。
それは心が痛むけれど。
大切な人という言葉に、すぐに思い当たる人がいた。
「星七くん……」
わたしにとって大切な人。それは一人しかいない。
同じクラスの星七くん。
彼は一ヶ月ほど前から、付き合うことになったわたしの彼氏だ。
ある日の放課後、「付き合ってほしい」と星七くんから告白されたんだ。
怖いけど、星七くんと一緒なら……。
さっきまでの恐怖心がすこし軽くなったような気がした。
とにかく、星七くんに話してみよう!
あっ、でも……。
アリアさんの招待状のことは誰にも言ってはいけないんだった!
星七くんに招待状のことを話そうと思っていたわたしは、思いとどまる。