アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
夜の学校は照明がついていなかった。
窓の外からの月明かりが、ぽわりと照らしているだけ。
静かで、暗くて、寒い。
震える足で立っているのがやっとだった。
やっぱり夜の学校に一人なんて、ムリだ!
こんなところに、いられないよ!
今すぐ学校から逃げたい。
そう思ったわたしは、帰ろうとドアに手をかけた。
だけど。
あれ、ドアが動かない。
押しても引いても、ドアがピクリとも動かないんだ。