アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
「なんで……やだ。怖いよ」
声がふるえた。
そんなわたしにさらに恐怖がやってくる――。
「クスクス……」
わたしは息をするのをわすれた。
すぐ背中で笑い声がしたから。
「だ、誰!?」
わたしはすぐに振り返る。
だけど、誰もいない。
な、なにこれ、もう本当にいやだ。
「今すぐ帰りたいよ……」
弱音が自然ともれたとき。
また……。
「それはだめだよ!クスクス……」
今度ははっきりと聞こえた。
女の子のような不気味な声。