アリアさんの幽閉教室〜5分間恐怖の世界〜
「でもさぁ、読む人があっと驚くような記事書きたいと思わない?」
学校新聞のオカルトコーナーは反響がある。
みんなハラハラ、ワクワク読んでくれてるんだ…!
「それは、思うけど……」
萌香ちゃんは、引っ込み思案な性格。
新聞部での活動でも、自分からガンガン情報を集めるようなタイプではなかった。
今も、下を向いたまま。
イエスもノーも言わない萌香ちゃん。
わたしは少しだけムっとしてしまう。
「わたしは部長で、萌香ちゃんは副部長なんだから、ガンガン行こうよ! もっとスクープ取らないと!」
ガッツポーズをつくってみせる。
すると萌香ちゃんは弱弱しく笑った。
「……だねっ!」
「もっと強欲にネタをとりにいかないとねー。……そうだっ!」
そのとき。
わたしはあることを思いついてしまった。