最強男子に溺愛され中です!
そう言いながら、幼なじみに会えた私は興奮していたのか、つい昔のくせでかいくんの頭を撫でた。


「ちょっ…、さーちゃん!恥ず…」



どうしたんだろ?


私に頭撫でられて、

照れちゃったのかな?



なーんてね。



そんな姿の彼を見て他の二人は目を見開いていた。




「あんなん、初めてみたわ。

この俺様より何、考えてっかわかんねぇっちゅうのに」


「それな、照れてるよ、あいつが。
やべぇの見ちまった気分だな」


「確かにそうやな。


…そういや今度やろうや、タイマン。

この前の決着ついてなかったやろ?」



「断る。すげぇ面倒くせぇんで。

…おまえは相変わらずケンカが好きだな。


てかさ、それより俺のスマホ知らねぇか?


知らねぇなら、
…後で一緒に探せ」





「なんや、おまえこそ相変わらず冷たいな。

そんな即答されたら、なんか虚しいわ。


あとおまえのスマホなんてどうでもいいっちゅうの!

俺に向かって指図すんなや!」





ふむふむ、なるほど。


照れるかいくんを見ながら、二人の話に耳を向ける。



かいくんが照れることって珍しいのかな?




って…、待って、スマホ知らねぇ?って、スマホなくしたってことだよね?



もしかして…!





「あの、スマホなくしたんですか!?」






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