第三者
_
確かに苦手だった
周りが呟く噂に君のイメージは染まっていた
「俺ああいう子苦手」
この瞬間を幾度やり直したいと思ったことか
廊下で君がうずくまっていたから
何となく気になって近付いたんだ
声をかける前に
僕の気配に顔を上げた君が名前を口にした
「____。」
「うん」
名前を呼び合う関係ではなかったけど
なぜだかしっくりきた
そのあとまた顔を膝にうずめた君は転がりそうだった
肩を支えると
それは寝起きのハムスターみたいな
温かくてふにゃふにゃでとろんとしていて
'愛おしい'と思った、
俺のものにしたいって思った
絶対俺のものにしてやるって決めた夜
確かに苦手だった
周りが呟く噂に君のイメージは染まっていた
「俺ああいう子苦手」
この瞬間を幾度やり直したいと思ったことか
廊下で君がうずくまっていたから
何となく気になって近付いたんだ
声をかける前に
僕の気配に顔を上げた君が名前を口にした
「____。」
「うん」
名前を呼び合う関係ではなかったけど
なぜだかしっくりきた
そのあとまた顔を膝にうずめた君は転がりそうだった
肩を支えると
それは寝起きのハムスターみたいな
温かくてふにゃふにゃでとろんとしていて
'愛おしい'と思った、
俺のものにしたいって思った
絶対俺のものにしてやるって決めた夜