第三者

ep_3 <住む世界と棲む世界>

私は知っていた
彼は私を苦手と言った

何年も前から、彼が私を知る前からの
想定の範囲内だった
むしろ的中していた

彼と一緒になるなんて…
私には夢の中の夢だとわかっていた

彼が私に関心を持つようになった
蚊帳の外にいるべきだと思った

本当の自分を知ったとき、
二人は合うしかないんだと何度も唱えていたのに
そうなると逃げ出したくなる自分がいた

"Sometimes, I feel like everybody is a sexy baby
And I'm a monster on the hill”

私はとても醜く思えた

彼の笑顔が咲く人生に私は傷をつけられない

彼は私を選んではいけない
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