触れたい、cross
後ろからあてがわれた、レースつきのブラジャー、は。


背中で、かちゃん、と、いう音を伴って、魔法のような早さで、私の胸に装着される。


「ね?言ったでしょ?上手だ、って」


得意気な声音は、少年のよう。


「…脱がすのだけ、だと思ってた」


「どっちも得意ですからー」


言いながら、シャツも着させてくれる。


こういうところは、紳士ぶるんだよな。


上の空で、考える。








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