触れたい、cross
「…ちゃんと、言いな、よ…?」
その口調には、トゲがなくて。
ふわり。と、やさしく、私を包む。
「…さびしい、すごく、さびしいから、今夜だけいっしょに、いて…?」
伊織くんを見上げながら、ひたすらに素直にコトバを紡ぐ。
「よくできましたー」
私と目線を合わせるように、しゃがんだ伊織くんは、私のアタマを撫でながら、告げた。
しっかり合った視線。
不思議な光を湛える、伊織くんの目の色。
吸い込まれてしまいそうだな…
その目から、目が離せなくなりながら、思った夜の、こと。
・
その口調には、トゲがなくて。
ふわり。と、やさしく、私を包む。
「…さびしい、すごく、さびしいから、今夜だけいっしょに、いて…?」
伊織くんを見上げながら、ひたすらに素直にコトバを紡ぐ。
「よくできましたー」
私と目線を合わせるように、しゃがんだ伊織くんは、私のアタマを撫でながら、告げた。
しっかり合った視線。
不思議な光を湛える、伊織くんの目の色。
吸い込まれてしまいそうだな…
その目から、目が離せなくなりながら、思った夜の、こと。
・