碧い夏の約束
4章:味方
翌朝、起きてリビングへと降りた。すると瞬はもう起きて朝食の準備をしていた。
凛月「おはよう瞬。早いんだね。」
瞬「おはよ、別に早くねぇだろ。もう7時だぜ?」
凛月「俺どんなに早く起きても8時なんだけど…。店長さんは?」
瞬「まじかよ。ばあちゃんなら散歩に出かけてるぜ。」
凛月「そうか。」
瞬「ほら、出来たぞ。」
おいしそうな朝食が出来上がり、食べ始めた。すると瞬が口を開いた。
瞬「凛月ってこれからどうすんの?」
凛月「え?どうするって、遥翔を探すに決まってるだろ?」
瞬「遥翔のいる場所どこか知ってんのかよ?それに寝泊りはどうする気だ?野宿はお勧めしないぜ、都会と違って野生の生き物が多く出没してるからな。」
俺は言葉に詰まり黙り込んだ。
瞬「こりゃお前、ノープランだな?」
瞬に図星をつかれて、逃れるように視線を逸らした。
凛月「そ、そこらへん考えてなかった…。」
瞬「やっぱりか…。なぁ、俺と取引しねぇ?。」
凛月「え?取引?」
瞬「そう。俺が提供すんのは、遥翔の場所と帰るまでの衣食住。逆に求めんのは、来年の夏までに必ず記憶を全て思い出すことだ。」
正直好条件だと思った。しかし、来年までに思い出せるかなんて不確かである。あまりにも俺に得が大きすぎる。
凛月「俺はありがたいけど、瞬はいいの?達成できるかわかんないんだよ?瞬にとって損な結果になるかもしれない…。」
瞬「確かに、俺が求めていることをお前は果たせないかもしれない。でも、賭ける価値はある。」
瞬の目はとても真剣だった。その目から固い決意を感じた。
凛月「わかった、その取引を受けるよ。絶対に思い出してみせる。」
瞬「取引成立だな!じゃあ早速行くぞ。」
凛月「えっ?もう!?」
瞬「遥翔はこの時間朝練なんだ!急ぐぞ!」
俺は瞬に手を引かれ、遥翔の学校まで走った。瞬はとても足が速くて手を引かれてなかったらおいて行かれるほどだった。
10分ほど走った。そして学校に到着した。瞬は息一つ切れてなかった。
凛月「はぁ…はぁ…、瞬って体力あるし、足速いんだな…。」
瞬「え、そうか?バスケやってたらこんなもんじゃね?」
凛月「俺も一応バスケやってるんだけど…。」
瞬「ほら、隠れろ!サッカー部が外周から戻ってきた。」
そこで俺は遥翔がサッカー部であることを知る。外周から大人数の男子が戻ってきた。
凛月「どれが遥翔?」
瞬「あれだ!今仕切ってるやつ、部長だからな。」
ここからだと顔は視認できない。しかし、瞳だけは見えた。
凛月「夢で見た目と同じだ。凛としてて、綺麗な碧…。」
瞬「そうか、断片的には思い出してるんだっけ?」
凛月「あぁ、でも遥翔の外見は目しか覚えてないんだ。」
瞬「目ね…。確かに印象的だな。」
その後練習を見ていると、遥翔はとても楽しそうにサッカーをやっていた。仲間と切磋琢磨しながら練習を励んでいた。しばらくは順調に観察できていたのだが、やはり物事は思い通りには進まない。
?「西條くんだ!なにしてるの??」
瞬「げっ…。」
ある女子生徒が頬を赤らめながら話しかけてきた。しかし、瞬は嫌悪の態度を示した。
凛月「瞬、知り合い?」
瞬「知り合いではあるな。同じクラスの女子。」
女子「やだ、西條くん酷い!ていうか隣の人だれ?」
瞬「お前に関係ないだろ、つうかもう関わるなって言ったよな?」
女子「ごめん、でも我慢できなくて…。」
瞬「は?迷惑かけんのも大概にしろよ?俺はお前のこと許してねぇからな。」
全く話が読めずに呆然としてると、瞬が強引に話を切り上げた。
瞬「おい、行くぞ。」
凛月「え?いいの?」
瞬「こんなのと話すだけ時間の無駄だ。帰るぞ。」
瞬は俺の手を引いてその場を離れた。
凛月「おはよう瞬。早いんだね。」
瞬「おはよ、別に早くねぇだろ。もう7時だぜ?」
凛月「俺どんなに早く起きても8時なんだけど…。店長さんは?」
瞬「まじかよ。ばあちゃんなら散歩に出かけてるぜ。」
凛月「そうか。」
瞬「ほら、出来たぞ。」
おいしそうな朝食が出来上がり、食べ始めた。すると瞬が口を開いた。
瞬「凛月ってこれからどうすんの?」
凛月「え?どうするって、遥翔を探すに決まってるだろ?」
瞬「遥翔のいる場所どこか知ってんのかよ?それに寝泊りはどうする気だ?野宿はお勧めしないぜ、都会と違って野生の生き物が多く出没してるからな。」
俺は言葉に詰まり黙り込んだ。
瞬「こりゃお前、ノープランだな?」
瞬に図星をつかれて、逃れるように視線を逸らした。
凛月「そ、そこらへん考えてなかった…。」
瞬「やっぱりか…。なぁ、俺と取引しねぇ?。」
凛月「え?取引?」
瞬「そう。俺が提供すんのは、遥翔の場所と帰るまでの衣食住。逆に求めんのは、来年の夏までに必ず記憶を全て思い出すことだ。」
正直好条件だと思った。しかし、来年までに思い出せるかなんて不確かである。あまりにも俺に得が大きすぎる。
凛月「俺はありがたいけど、瞬はいいの?達成できるかわかんないんだよ?瞬にとって損な結果になるかもしれない…。」
瞬「確かに、俺が求めていることをお前は果たせないかもしれない。でも、賭ける価値はある。」
瞬の目はとても真剣だった。その目から固い決意を感じた。
凛月「わかった、その取引を受けるよ。絶対に思い出してみせる。」
瞬「取引成立だな!じゃあ早速行くぞ。」
凛月「えっ?もう!?」
瞬「遥翔はこの時間朝練なんだ!急ぐぞ!」
俺は瞬に手を引かれ、遥翔の学校まで走った。瞬はとても足が速くて手を引かれてなかったらおいて行かれるほどだった。
10分ほど走った。そして学校に到着した。瞬は息一つ切れてなかった。
凛月「はぁ…はぁ…、瞬って体力あるし、足速いんだな…。」
瞬「え、そうか?バスケやってたらこんなもんじゃね?」
凛月「俺も一応バスケやってるんだけど…。」
瞬「ほら、隠れろ!サッカー部が外周から戻ってきた。」
そこで俺は遥翔がサッカー部であることを知る。外周から大人数の男子が戻ってきた。
凛月「どれが遥翔?」
瞬「あれだ!今仕切ってるやつ、部長だからな。」
ここからだと顔は視認できない。しかし、瞳だけは見えた。
凛月「夢で見た目と同じだ。凛としてて、綺麗な碧…。」
瞬「そうか、断片的には思い出してるんだっけ?」
凛月「あぁ、でも遥翔の外見は目しか覚えてないんだ。」
瞬「目ね…。確かに印象的だな。」
その後練習を見ていると、遥翔はとても楽しそうにサッカーをやっていた。仲間と切磋琢磨しながら練習を励んでいた。しばらくは順調に観察できていたのだが、やはり物事は思い通りには進まない。
?「西條くんだ!なにしてるの??」
瞬「げっ…。」
ある女子生徒が頬を赤らめながら話しかけてきた。しかし、瞬は嫌悪の態度を示した。
凛月「瞬、知り合い?」
瞬「知り合いではあるな。同じクラスの女子。」
女子「やだ、西條くん酷い!ていうか隣の人だれ?」
瞬「お前に関係ないだろ、つうかもう関わるなって言ったよな?」
女子「ごめん、でも我慢できなくて…。」
瞬「は?迷惑かけんのも大概にしろよ?俺はお前のこと許してねぇからな。」
全く話が読めずに呆然としてると、瞬が強引に話を切り上げた。
瞬「おい、行くぞ。」
凛月「え?いいの?」
瞬「こんなのと話すだけ時間の無駄だ。帰るぞ。」
瞬は俺の手を引いてその場を離れた。