碧い夏の約束
8章:再会
季節は流れ、ついに約束の季節が巡ってきた。
高3の夏休みに突入し半分が過ぎた頃、俺は結華の家を訪れた。インターホンを鳴らすと結華が出てきた。
結華「どうかしたの?」
凛月「明日、約束の海に行く。」
結華「そう。日付まで約束してないのにわかるの?」
凛月「あぁ、わかる。根拠なんてないけどな。」
結華「まぁでも、凛月がそう思うんならそうなんでしょ!」
凛月「それで、結華に頼みがあるんだ。」
結華は首を傾げて俺の言葉を待っている。
凛月「一緒に来てくれないか?」
結華「は…?何言ってんの?」
凛月「多分、遥翔も瞬を連れてくるんじゃないかって思ってる。俺は4人で会いたい。」
結華は少し考えて、決断したように俺へ視線を向けた。
結華「わかった。時間後で連絡して。」
凛月「おう。」
《遥翔side》
遥翔「急に押しかけて悪いな、瞬。」
瞬「別に。もう慣れた。」
遥翔「さすがだな~。」
瞬「それで、何の用?」
遥翔「明日、凛月に会いに行く。」
瞬「へぇ、日付までは言ってないのにわかるんだ?」
遥翔「根拠はないけど明日な気がする!」
瞬「そうかよ。まぁ、頑張れよ。吉報を待ってる。」
遥翔「何言ってんだよ、瞬にも来てもらうぜ!」
瞬「は!?何でそうなんだよ!」
遥翔「頼む。多分凛月も結華を連れてくる。俺と凛月の話を一番近くで、お前に聞いてほしい。それで、4人で笑いたいんだ。」
俺は深く頭を下げた。瞬は少し考えて、一息ついた。すると…、
瞬「わかった。じゃあ今すぐ行くんだな?準備するからちょっと待ってろ。」
遥翔「おう!」
翌日。俺たちは先に目的地へと到着した。
遥翔「1年も経ってないのに…。随分景色が違うように感じる。」
瞬「気持ちの持ちようだろ?前来たときはボロボロだったじゃん。」
遥翔「はは、そうだな。」
しばらくの沈黙。すると瞬が口を開いた。
瞬「緊張してるのか?」
遥翔「え!?何でわかるんだ??」
図星をつかれて大きな声が出てしまった。
瞬「普段より口数少ないし、顔に書いてある。前にも言ったろ?わかりやすいんだって。」
遥翔「ぐっ…!瞬には敵わないな…。確かに緊張してるけど、大丈夫だ。今の俺なら凛月とちゃんと向き合える。」
瞬「あぁ、お前ならできるさ。」
″ザッ、ザッ”
遠くから聞こえる足音。おそらく凛月たちだ。
瞬「俺離れて見てるわ。頑張れよ。」
遥翔「おう!!」
俺は意を決して足音の正体を待った。
《遥翔たちと合流前》
翌日、俺と結華は電車に乗り込み目的地へと向かった。
結華「緊張してるの?」
凛月「え!?別に緊張なんてしてねぇ…。」
結華「嘘ばっかり。さっきから何回ため息つくのよ、落ち着きないし。明らかに緊張してるでしょ。」
凛月「ぐっ…!お見通しってことかよ。確かに緊張してる。でも、もう大丈夫だってわかってる。」
結華「それがわかってるならピシッとしなさいよ。ほら、降りるよ!」
凛月「おう。」
駅から少し歩いて、海に出た。浜辺を見渡すと、人影が見えた。
凛月「…」
俺は言葉に詰まって立ち尽くしていると、結華が口を開いた。
結華「じゃあ私離れて見てるから。頑張ってね。」
凛月「おう、任せとけ!」
俺は笑顔で背を向けて人影の方へ歩き出した。
高3の夏休みに突入し半分が過ぎた頃、俺は結華の家を訪れた。インターホンを鳴らすと結華が出てきた。
結華「どうかしたの?」
凛月「明日、約束の海に行く。」
結華「そう。日付まで約束してないのにわかるの?」
凛月「あぁ、わかる。根拠なんてないけどな。」
結華「まぁでも、凛月がそう思うんならそうなんでしょ!」
凛月「それで、結華に頼みがあるんだ。」
結華は首を傾げて俺の言葉を待っている。
凛月「一緒に来てくれないか?」
結華「は…?何言ってんの?」
凛月「多分、遥翔も瞬を連れてくるんじゃないかって思ってる。俺は4人で会いたい。」
結華は少し考えて、決断したように俺へ視線を向けた。
結華「わかった。時間後で連絡して。」
凛月「おう。」
《遥翔side》
遥翔「急に押しかけて悪いな、瞬。」
瞬「別に。もう慣れた。」
遥翔「さすがだな~。」
瞬「それで、何の用?」
遥翔「明日、凛月に会いに行く。」
瞬「へぇ、日付までは言ってないのにわかるんだ?」
遥翔「根拠はないけど明日な気がする!」
瞬「そうかよ。まぁ、頑張れよ。吉報を待ってる。」
遥翔「何言ってんだよ、瞬にも来てもらうぜ!」
瞬「は!?何でそうなんだよ!」
遥翔「頼む。多分凛月も結華を連れてくる。俺と凛月の話を一番近くで、お前に聞いてほしい。それで、4人で笑いたいんだ。」
俺は深く頭を下げた。瞬は少し考えて、一息ついた。すると…、
瞬「わかった。じゃあ今すぐ行くんだな?準備するからちょっと待ってろ。」
遥翔「おう!」
翌日。俺たちは先に目的地へと到着した。
遥翔「1年も経ってないのに…。随分景色が違うように感じる。」
瞬「気持ちの持ちようだろ?前来たときはボロボロだったじゃん。」
遥翔「はは、そうだな。」
しばらくの沈黙。すると瞬が口を開いた。
瞬「緊張してるのか?」
遥翔「え!?何でわかるんだ??」
図星をつかれて大きな声が出てしまった。
瞬「普段より口数少ないし、顔に書いてある。前にも言ったろ?わかりやすいんだって。」
遥翔「ぐっ…!瞬には敵わないな…。確かに緊張してるけど、大丈夫だ。今の俺なら凛月とちゃんと向き合える。」
瞬「あぁ、お前ならできるさ。」
″ザッ、ザッ”
遠くから聞こえる足音。おそらく凛月たちだ。
瞬「俺離れて見てるわ。頑張れよ。」
遥翔「おう!!」
俺は意を決して足音の正体を待った。
《遥翔たちと合流前》
翌日、俺と結華は電車に乗り込み目的地へと向かった。
結華「緊張してるの?」
凛月「え!?別に緊張なんてしてねぇ…。」
結華「嘘ばっかり。さっきから何回ため息つくのよ、落ち着きないし。明らかに緊張してるでしょ。」
凛月「ぐっ…!お見通しってことかよ。確かに緊張してる。でも、もう大丈夫だってわかってる。」
結華「それがわかってるならピシッとしなさいよ。ほら、降りるよ!」
凛月「おう。」
駅から少し歩いて、海に出た。浜辺を見渡すと、人影が見えた。
凛月「…」
俺は言葉に詰まって立ち尽くしていると、結華が口を開いた。
結華「じゃあ私離れて見てるから。頑張ってね。」
凛月「おう、任せとけ!」
俺は笑顔で背を向けて人影の方へ歩き出した。