きみに恋した数ヶ月。〜君にさようならをする時〜
旅行
「先生!」
「なんだい?」
朝一番に私は先生に問う。
「明日、旅行に行っていいですか!?」
「急に、どうしたの?」
「最後の思い出を作りたくて!」
私の熱意が伝わったのかあっさりと了承してくれた。
「あ、愛ちゃん。実際にどこ行くの?」
「長崎!海とカステラを!」
「なるほどねぇ。良いね。先生も行きたい。あ、そうだ。愛ちゃん、無理だけはしないで。倒れたら、一緒にいる人に頼んどいて。まず、薬のことと病状について言ってほしい。向こうは、分からないから」
いい?と聞いてきたので、元気よく返事をした。
25 / 31
「お母さん!」
「どうしたの?」
「旅行セット持ってきて!」
「ど、どうして?」
明らかに動揺していた。
「明日、旅行に行くから!」
お母さんは、分かったわと言ってあまり深くは聞いてこなかった。
「なんだい?」
朝一番に私は先生に問う。
「明日、旅行に行っていいですか!?」
「急に、どうしたの?」
「最後の思い出を作りたくて!」
私の熱意が伝わったのかあっさりと了承してくれた。
「あ、愛ちゃん。実際にどこ行くの?」
「長崎!海とカステラを!」
「なるほどねぇ。良いね。先生も行きたい。あ、そうだ。愛ちゃん、無理だけはしないで。倒れたら、一緒にいる人に頼んどいて。まず、薬のことと病状について言ってほしい。向こうは、分からないから」
いい?と聞いてきたので、元気よく返事をした。
25 / 31
「お母さん!」
「どうしたの?」
「旅行セット持ってきて!」
「ど、どうして?」
明らかに動揺していた。
「明日、旅行に行くから!」
お母さんは、分かったわと言ってあまり深くは聞いてこなかった。